紹介する本は『テーマ別英文読解教室』です。出版社は研究社で、著者は伊藤和夫先生です。

この本の前書きに、「学生が原書の一歩手前の段階で読む文章として好適なものが多い」、「大学生や社会人で英語を読むことへの興味を持ち続けている人にも好個の読み物になるものと自負している」と書かれています。

全体は22章から構成されており、一章に二つの長文が入っています。

うちの塾では、『ビジュアル英文解釈』のあとに、まだ精読が足りないと思う人や時間に余裕のある方にGraded Readerと並行して読んでもらっています。

それでは勉強方法を紹介します。

1 本を読み進めながら、解析をしていく予定なので、もし英文を先にPCに打ち込みたい

場合は、読み始める前に、PCに打ち込みます。

行間を広くして解析が書けるようにしてください。

手書きで書き写すかたは、ノートの準備だけしてください。

2.各章の最初に、英文の中心的なテーマが解説されていますので、それを読みます。

英文をPCに打ち込んでいない場合は、ノートに英文を書き写します。

行間は広く空けて、解析が書き込めるようにします。

英文を品詞分解します。

品詞分解のやり方は『英語リーディング教本』を参照します。

辞書や参考書を使用して、出来る限り完璧なものを目指します。

3.英文が、受動態、第5文型(主語&述語関係)、関係代名詞がある場合は、

ノートに以下の通りの英文を書きます。。

(1) 受動態を平叙文に書き換える。

例:The cake was eaten by Tom. ⇒ Tom ate the cake.

(2) 第五文型(主語&述語関係)⇒目的語と補語を主語、述語にした文を書く。

例:I made him smile.  ⇒ He smiled.

(3) 関係代名詞⇒先行詞を代入して完全な文を作る。

例:He has a friend who has a big car. ⇒ A friend has a big car.

4.英文は全文和訳します。(書き出さなくてもOKです。頭の中で訳します)

5.解説を読む(品詞分解で間違えていた所は、赤鉛筆や赤ボールペンで訂正します)

解説の途中で、他の章の参照箇所や、本の最後にまとめてある構文の参照ページが

書かれていますので、分からないところがあれば、手間を惜しまず参照ページを

読むようにします。

英文の全訳を読みます。

6.分からなかった英単語、熟語は全部暗記します。

完璧でなくてもいいですが、後に続く音読の時にイメージできる程度まで把握します。

7.例題の英文を30回音読します。(内容をイメージしながら)

音読30回では少ないと思う場合は適宜自分が納得する回数まで増やしてください。

8.全部の英文の勉強が終わったら、本の最後にある「構文と訳出」をまとめて読みます。

英文の解説の所で読んでいた場合も、最後に通して読んで下さい。

※もし、難しいと思う場合は、頑張って立ち向かうよりも、少しレベルを下げて 『ビジュアル

英文解釈』で勉強した方がいいと思います。

『テーマ別英文読解教室』にも最後に構文についての解説がまとめて書かれてはいますが、『ビジュアル英文解釈』のように、最初に勉強する項目の解説があるわけではないので、構文に不安がある場合は、『ビジュアル英文解釈」で勉強することを勧めます。

また、『ビジュアル英文解釈』では、前の章で勉強していて、今勉強している英文に関連している英文をレビューの所にまとめてありますが、『テーマ別英文読解教室』には、そういうレビューは無いので、そういった意味でも『ビジュアル英文解釈』の勉強が終わった方向けです。