続ける技術チップス編その1

続ける技術のチップス その1  目標を達成できる暗示を入れる

 

アキラ先生:いやー 久しぶりになっちゃったけど、続ける技術のチップスについて話すよ。

ラッコちゃん:先生、すっかり忘れちゃったんだと思ってましたよ。

アキラ先生:こう見えても暗記力は人一倍あるからね、忘れるってことは、ないんだよ。それよりも、私の場合、覚えることに頭を使い過ぎて考えるためのスペースが無いのが問題かな… おっと、いきなり脱線しているけど、今日の続ける技術のお題は「目標を達成できる暗示をいれる」なんだよ。

ラッコちゃん:暗示? 結局、精神論てこと?

アキラ先生:相変わらず、結論に飛ぶのが早いね。究極的には何でも精神論っていうか心の捉え方に収束されるんでしょと言われればそうだけどね。

でも、それでもチップスだから、もう少し具体的な考え方や行動を提示する予定だよ。

ラッコちゃん:ふーん。なんか、斜めに構えちゃっているボクなんですけど… とにかく、先生の話を聞きますよ。

アキラ先生:そう。助かるね。まず、目標を達成できる人と目標を達成できない人の違いって何か考えたことある?

ラッコちゃん:違い? 達成したか、達成していないかだけじゃない?

アキラ先生:それは、結果でしょう? そうではなくて、その人たちの特徴とか…

ラッコちゃん:学歴…じゃないよね。 運動神経…でもないし…  なんだろう??

アキラ先生:結果には意識が向くけど、特徴の違いは気にしない人が多いと思うんだ。で、自分もそうだったんだけど、ある時、達成できる人と達成できない人の違いを観察してみたんだよ。

ラッコちゃん:へー で、どう違ったの?

アキラ先生:目標を達成できる人は、何か達成したい目標ができた時に、自分は達成できると信じることができるのに対して、目標を達成できない人は、自分には達成できないんじゃないかと思ってしまうんだ。

ラッコちゃん:生まれつき能力に差があるわけじゃないんだね?

アキラ先生:違うよ。知人の中には一流と言われている学校に行っていたのにパッとしない人もいる一方で、高卒でもトントンと夢物語のように上手く世渡りしている人もいる。

ラッコちゃん:そうだね…。偉人伝を読んでも、生まれつき恵まれている人は稀だもんね。アキラ先生:そうだろう。目標を達成できるかできないかの違いは、出来るって思えるかどうか、つまり、自分を信じることが出来るかどうかなんだよ。

ラッコちゃん:本当? 目標を達成している人は実際に努力しているから達成できただけなんじゃない? ボクだって努力が足りていないから達成できてないだけで、努力が続けられれば、目標を達成できると思う。

アキラ先生:まあ、努力も必要だと思うよ。でも、じゃあ、なんで努力を続けられないんだと思う?

ラッコちゃん:うーーーん サボり癖があるから…かな? そんで、サボると、「どうせサボってばかりだから目標達成なんて出来っこない」って思う…

アキラ先生:ほら! そこだよ!

ラッコちゃん:???

アキラ先生:無理って思っているでしょ? 無理だと思っていることに全力で努力できるかい? それこそ無理ってもんだよ。

ラッコちゃん:でも、ムリでもやらないといけない時はあるでしょう?

アキラ先生:それは、否定しないよ。正義のためには負けるって分かっても行かないといけないこともあるでしょう。でも、出来るって思ってやることの何百倍、いや、何千倍ものモチベーションが必要だよ。

ラッコちゃん:それは、そうだろうね。

アキラ先生:でも、やればできるって分かれば、モチベーションを無理やりに上げる必要はない。

ラッコちゃん:そうだよ。でも、今まで、やっても、やっても、失敗ばかりだから、出来るって思えないよ。それこそ無理やりに自信を持つことなんて不可能じゃない?

アキラ先生:そうだね。でも、無理やりに自信を持つことを求めているんじゃないんだ。そうではなくて、本当は自信を持ってもいいぐらい、出来ていることが沢山あることに気づいてもらうことが大切なんだ。

ラッコちゃん:目標達成したこと…? 最近は負け越しばかりだからな…英検も落ちたし…。 ダイエットも上手くいかないし… 何もないよ。

アキラ先生:いやいや。絶対にあるって。

ラッコちゃん:いや、マジでない。もしかして、ずーっと昔まで遡れば…?? でも、中学で入った部活でもレギュラーにすら、なれなかったしな… 

アキラ先生:なかなか厳しい人生?ラッコ生?を生きてきたんだね。でも、毎日歯を磨いたりするだろう?

ラッコちゃん:それは、習慣だしね。でも、それは目標達成じゃないでしょう?

アキラ先生:どうして? 歯を磨くという目標を立てて実行したんだろう?

ラッコちゃん:歯を磨こうって決意をしている意識すらないけど…

アキラ先生:じゃあ、逆に質問するけど、歯を磨かないで寝ちゃうことってないかい?

ラッコちゃん:あるよ。風邪ひいて寝込んでいる日とか… 友達と旅行に行って、そのまま話したまま寝ちゃったり…

アキラ先生:つまり、やらないという選択肢もあるのに、歯を磨く方を選択しているわけでしょう? それとも、歯磨き好きなの?

ラッコちゃん:いや… ここだけの話、歯磨き好きじゃない。

アキラ先生:じゃあ、歯磨きをやるという目標を立てて、実現しているんじゃない。

ラッコちゃん:そうかな… そうだとしても、凄く小さな目標だよ。

アキラ先生:そう。小さな目標なら達成できる自信があるだろう?

ラッコちゃん:そうだね。これくらい小さな目標ならね。

アキラ先生:だから、自分で自信を持ってできるように今取り組んでいる目標も小さくするんだ。

ラッコちゃん:え? 英検2級じゃなくて、4級にするってこと?

アキラ先生:まあ、それも一つのやり方だけど、そうではなくて、日々の達成目標を小さくするんだ。

ラッコちゃん:どういうこと?

アキラ先生:例えば、英検の勉強の問題集を買ってきて、毎日1章終わらせるとか、20ページやるんだ…とか決めるでしょう?

ラッコちゃん:うん。決めているよ。

アキラ先生:その決めた分を、決めた通りできているかい?

ラッコちゃん:はーーー それが出来ないんだよね。別に大変な目標だと思わないけど、出来ないことが多い。最初の2,3日は続けられるんだけどね…。

アキラ先生:腰が重くなるんだろう? 後でやろうかなって思って、結局やらないで一日が終わる。それで、翌日心新たに続きに取り組めればいいんだけど、やらなかった日のことが気になって、更にやる気が起きない。

ラッコちゃん:どうしてボクの心が分かったの??

アキラ先生:へへへ。私も先延ばしの大家だからね。そして、問題集はフェードアウトして、別の問題集を買いに行ったりするんだよね。

ラッコちゃん:そう! 問題集が合ってなかったのかな…って思うんだよ!

アキラ先生:だから、一日にやる分量を小さくするんだよ。例えば1ページとか…

ラッコちゃん:ええ? 問題集だって300ページ近くあるんだよ。毎日1ページだったら、かなりの時間が必要だよ。それじゃあ、いつまでたっても受からないよ!

アキラ先生:大丈夫。

ラッコちゃん:どうしてさ? 毎日1ページじゃ、前の方の内容だって忘れちゃうよ。

アキラ先生:もし、ずーっと毎日1ページならね。でも、自信がつくと分量は勝手に増えるから、大丈夫。

ラッコちゃん:どういうこと?

アキラ先生:最初は一日1ページでも、続けていくと、1日1ページ半やれる自信が出てくる。そうすると、1ページ半が続けられる。

ラッコちゃん:1ページから1ページ半なんて、少ししか伸びてないじゃん。

アキラ先生:そうだけど、そうやって少しずつ伸ばすと、いつかは20ページ出来るようになっている。それも最初に1ページやろうとした時に必要な自信の量だけで、それが出来るんだ。

ラッコちゃん:さあ、勉強だ! 「よっこいしょ」って思う必要がないってこと?

アキラ先生:そうだよ。実際に、そう思っているから大変なんだろう? ただ、淡々と問題集を取り出して進めることが出来ればいいんだから。もちろん忙しい日もあって進まないこともあるだろう。でも、翌日、淡々と取り組めれば、ほどなくして問題集は終わるだろう?

ラッコちゃん:つまり、勉強そのものよりも心の葛藤が問題ってこと?

アキラ先生:正解! なんだかいい所をラッコちゃんは持っていくね。 勉強に付随する雑念が勉強を続けさせない原因なんだ。だから、それを小さくするために、まずは自信を持って進めるようにするってこと。 そういう観点で考えると、あまりにも難しい本に取り組むのも続けたくなくなる要因だね。

ラッコちゃん:分からないと、やる気でないもんね。

アキラ先生:でもさ、つい、凄い資格を持っている自分のイメージが魅力的に感じられて、背伸びしたりしちゃうんだよね。

ラッコちゃん:うーん。あるかもね…

アキラ先生:私は、そればっかりだったですよ… 

ラッコちゃん:あらら…

アキラ先生:だからこそ、日々の目標は小さくする。自分が楽勝でできると感じる分のそのまた半分くらいに設定するんだ。1ページなら余裕だと思うなら、半ページだな。

ラッコちゃん:もし、半ページが余裕って感じる人は?

アキラ先生:1行でもいい。それもできる自信がないなら、本を手に取るだけでもいいんだ。

ラッコちゃん:ええ? そりゃあ、毎日本を手に取るくらいなら出来るだろうけど… 勉強が続くのとは、ちょっと違うんじゃない?

アキラ先生:想像して欲しいんだけど、毎日、毎日、手に取っていたら、次にどうすると思う? 本をパラパラめくりたくならないかい?

ラッコちゃん:まあ、なるでしょうね。

アキラ先生:毎日、毎日パラパラとめくっている本に問題が書かれていたら、ちょっと解いてみたくならないかい?

ラッコちゃん:なるかもね。

アキラ先生:問題解いたら、解答を見たくなるだろう?

ラッコちゃん:そりゃあね。

アキラ先生:で、間違えていたら、どうしてだろうって、解説まで読みたくならないかい?

ラッコちゃん:読む…だろうな。なんか、気になるし…。

アキラ先生:ほら、勉強しちゃっているじゃない。

ラッコちゃん:ふむ… 

アキラ先生:それもこれも自分ができるって自信があるところまでやるって決めることで、心の抵抗を少なくしたからなんだ。前に説明した通り、心を見つめることをダイレクトにした方が、リバウンドせず勉強を続けられるようになるだろう。本当はそうして欲しいけど、そんな暇ない人も多いだろうからね。今日説明したように、とりあえず、目標があったら、楽勝でできる分量を毎日の目標にすることで、いらない心の葛藤を減らして続ける感覚を掴んでもらえたらいいなって思う。そして、ゆっくり見つめる準備ができた時には、心を見つめてもらえたらいいなって思うよ。

ラッコちゃん:なるほどね。ボクはとりあえず試験が迫っているから、この方法でやってみるよ。

アキラ先生:そうだね。試してみるといいよ。

読者の皆様、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。また、次のチップスでお会いしましょう。

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