埼玉縣公立高校入試問題 英語の問題文の解析パート5
ゆみこ先生:とうとう埼玉県立高校の英語入試問題の英文の構文解析シリーズも最後になります。
ラッコちゃん:思った以上に長かったですね。
ゆみこ先生:そうね。
以前センター試験で構文解析したでしょう?
それに比べたら簡単ですぐに終わってしまうと思っていたのにね。
ラッコちゃん:うーん 中学英語を制する者は英語を制するってことですね。
ゆみこ先生:そうだと思うわ。
では、早速英語の問題3の第5段落の一文目から行きましょう。
After that, Mr. Sato said to Kota, “Now you have a good idea for your speech.”
ラッコちゃん:いきなり直接話法ですね。
After that, Mr. Sato said to Kota, “Now you have a good idea for your speech.”
adp n S ③ ← adp n ad S ③ a → O ←adp a → n
after thatは副詞句で、saidにかかる。
ゆみこ先生:直接話法だから間接話法に変えてみる?
ラッコちゃん:いいよ。
After that, Mr. Sato told Kota that then he had a good idea for his speech.
ゆみこ先生:ちゃんと動詞をsaidからtoldに換えてあるし、haveをhadにして時制の一致を忘れていなし、youをhe、yourをhisへと代名詞もバッチリね。
そして、時を表す副詞のnowをthenに変えてあるわね。
素晴らしいわ。
ラッコちゃん:へへへ
ゆみこ先生:和訳は「その後、佐藤先生はコウタに『今はスピーチのために良い考えがあるね』と言いました」です。
では、次の文です。
Kota thought so, too.
ラッコちゃん: Kota thought so, too.
S ① ←ad ad
これは簡単でしょう。
ゆみこ先生:そうね。
和訳は「コウタもそう思っていました」です。
では、最後の文です。
The most important thing that Kota learned is that there are a lot of things to do to help people from other countries.
ラッコちゃん:最後に相応しい?長い文だね。
The most important thing (that Kota learned) is [that there are a lot of things
ad → a → S O S ③ ② C 節 誘副 ① S ←ap n
to do to help people from other countries].
← a┯③ ← ad┯③ O ← ap a → n
ふー 最後にてんこ盛りだね。
まず、that Kota learnedは先行詞のthe most important thingを修飾する関係代名詞の形容詞節。
今までの関係代名詞は省略されている形ばかりでしたが、今回はthatがちゃんとあります。
that there are ~.は、補語になっている名詞節です。
Thereは誘導副詞で、主語は動詞の後ろにある。
To doはto不定詞の形容詞句で、doの目的語はto doの直前のa lot of thingsです。
ゆみこ先生:「誘副」は誘導副詞を表します。
つまり、thereは位置的には動詞の前で通常なら主語が置かれる場所ですが、主語ではなく副詞であり、主語は動詞の後ろに続きます。
しかし、本当に盛沢山だったわね。
ラッコちゃん:この問題を読んだ埼玉県の新高校一年生たち、お疲れ様です。
ここまで理解して読んでいたかは謎ですが…
ゆみこ先生:テスト中はムリでしょうからね…。
センターもそうだけど、問題が解けるレベルと問題文を本当に理解できているレベルは別物だからね。
ラッコちゃん:そうだね。
今回は中学英語だと思って舐めていたけど、今は勉強になったなって思っています。
ゆみこ先生:それは、良かったわ。
田舎の町に来た若い外国人の女性の先生を中学生たちが拙い英語で解決してあげようとするなんて、ほのぼのとした内容でしたね。
ラッコちゃん:これを読んだ埼玉県の市町村は英語版のゴミポスターを作っただろうね。
ゆみこ先生:そうだといいわね。
最後までお読みいただいた皆様、お付き合いいただきありがとうございました。
ラッコちゃん:ありがとうございました。
一日完結『ビジュアル英文解釈』で学ぶ英文構造解析講座の6月の日程をUPしました。
洋書を読めるようになりたい方、大学受験で英文読解に不安がある方、一緒に頑張ってみませんか?
日時:2019年6月16日(日) 13時~17時
会場:能力開発工房教室(東武アーバンパークライン豊春駅 徒歩10分)
費用:98,000円
定員:2
共通特典
受講して頂いた方には、ビジュアル英文解釈の61題の解析例をお付けします。
その際必ずビジュアル英文解釈part1,part2をご持参ください。お持ちいただかない方にはお渡しすることが出来ません。
問い合わせ、申し込みは下記メールフォームからお願いします。折り返し電話番号と住所を連絡します。
(自宅を教室にしているためご了承ください。)講座の詳しい内容は講座案内からご覧ください。