埼玉縣公立高校入試問題 英語の問題文の解析パート1

 

 

埼玉縣公立高校入試問題 英語の問題文の解析

                                        

ゆみこ先生:さて、今日は埼玉県の公立高校受験の英語の問題を一部構文解析していきたいと思います。

ラッコちゃん:どこをやるの?

ゆみこ先生:能力開発工房と言えば、読解でしょう。問題3の読解用の問題を解説していきます。

ラッコちゃん:わーい

ゆみこ先生:構文解析はラッコちゃんがやるのよ。私は解説だけ。

では、早速一文目から行きましょう。

Kota is a junior high school student. 

ラッコちゃん:やっぱりボクが構文解析をやるのか…

              Kota is a junior high school student.

                S ②     n     → nC

              junior high schoolは一つ一つ構文解析する必要があるの?

ゆみこ先生:辞書を調べるとjunior high schoolで一つの項目があるでしょう? その場合は一つの名詞として考えていいわよ。

ラッコちゃん:それと、いきなりSとか②とかの記号を出したけど、その解説がないんじゃない?

ゆみこ先生:そうでした。

              Sは主語です。

②は動詞を5文型で分類した時に何文型になるかを表しています。

今回は②なので第二文型ね。第二文型はS(主語)V(動詞)C(補語)です。

S=Cの時の文型ね。代表的な動詞はbe動詞。今回もbe動詞ね。

nは名詞です。

矢印は修飾関係を表しています。

Cは名詞の補語です。

Cの前にちょこんと付いてのいるのは、補語でも名詞の補語であることを表しています。

ちなみに形容詞の補語はaCと書きます。

ラッコちゃん:あと、和訳も教えてよ。

ゆみこ先生:あれ? 和訳もラッコちゃんやらないの?

ラッコちゃん:先生、サボらないでよ。

ゆみこ先生:しょうがないわね。

              和訳は「コウタは中学生です」です。

もしかすると「康太」かもしれないし「浩太」かもしれないけどね…

ラッコちゃん:いや、それぐらい分かるから…

ゆみこ先生:そう? では、次の文に行きましょうか。

One day in his English class, Mr. Sato, his English teacher, told everyone to write a speech for class. 

ラッコちゃん:

One day  in his English class, Mr. Sato, his English teacher, told everyone

 a →副目 adp a    a   n     S      a    a    S     ⑤  O

 to write a speech for class.

C ┯ ③   O  adp  n

              dayは名詞だけど副詞的な働きをする副詞的目的格でtoldを修飾している。

in his English classhisclassにかかる(修飾している)。

in his English classは副詞句でtoldにかかる。

Mr. Satohis English teacherは同格でhisteacherにかかる。

              for classは副詞句でwriteを修飾。

ゆみこ先生:先に記号の解説をしましょう。

              aは形容詞です。

              『副目』はラッコちゃんの解説通り、名詞だけど副詞的に働くものです。時に関係する表現に多いわね。

              adpは副詞句です。副詞句というのは幾つかの単語が固まって副詞の働きをするものです。

              ⑤は第五文型の動詞ということ。

第5文型はS(主語)V(動詞)O(目的語)C(補語)です。そしてOとCの間に主語述語の関係があります。だからOとCを取り出してEveryone writes a speech for class.というように文を作ると分かりやすくなります。

┯この記号は一つの動詞に二つの働きがあることを示しています。

この文の場合だとwritetoldのC(補語)でもあるけど③の動詞の働きもあるってことです。

③は第三文型の動詞。

第三文型はS(主語)V(動詞)O(目的語)です。

ラッコちゃん:ねえねえ、主語とか名詞とかの説明がないみたいだけど…

ゆみこ先生:そうね… 

              今回は高校入試の問題だから、本当はそこまで解説してあげたいのだけれど、そうすると膨大な量になりそうなので、分からない方は林野滋樹先生の『たのしい英文法』を読むことを勧めるだけでお茶を濁そうかと思うんだけど…

ラッコちゃん:えっ それで、いいの?

ゆみこ先生:これを読んでいる中学生、もしかしたら小学生の皆さん、ごめんね♪

ラッコちゃん:えっと明るく言えばいいってものでもない気がするけど…

ゆみこ先生:じゃあ、能力開発工房に来てね♡って言う?

ラッコちゃん:アラフィフの♡は微妙なんですが……

ゆみこ先生:そうよね。

それよりも、どうしてone dayが副詞的目的格の名詞だって分かったの?

ラッコちゃん:それは、dayが日付だから。One dayが主語だとおかしいでしょ。

ゆみこ先生:そうね。じゃあ次のin his English classが副詞句なのは、どうしてそう思ったの?

ラッコちゃん:前置詞のin があるから句だなって気が付いた。

ゆみこ先生:前置詞から始まる主語はないものね。

              Mr. Satohis English teacherが同格なのは、なぜ分かったの?

ラッコちゃん:カンマ(,)がhis English teacherの前後にあるから、何かあると思った。

ゆみこ先生:何か…ですか…

ラッコちゃん:そう。カンマがあれば、いつでも同格ってことじゃないからね。

              あとは意味を考えて…かな?

ゆみこ先生:意味を考えるのも大事よ。構文解析って言っても、構文だけに注目すれば出来るってわけじゃないからね。

ラッコちゃん:そうなんだ。

ゆみこ先生:動詞のtoldが⑤だってすぐに気が付いたかしら?

ラッコちゃん:視野の狭いボクにも、すぐ近くのeveryoneto writeは目に入ったからね。

ゆみこ先生:なるほど。

ラッコちゃん:to writeto不定詞じゃない?

動詞に続く目的語(この場合はeveryone)のすぐ後にto不定詞がある時は、⑤かなって考えるようにしている。

そこまで当たりをつけたら辞書を引くんだ。

まあ、今回はtellに⑤があることを知っていたから辞書を引かなかったけどね。

ゆみこ先生:覚えているなんてすごいわね。

ラッコちゃん:えっへん

ゆみこ先生:for classwriteを修飾している副詞句だって考えた根拠は何かしら?

ラッコちゃん:それもforという前置詞があるから句だって気が付いた。

ゆみこ先生:ふむふむ。形容詞句の可能性は考えなかったの?

ラッコちゃん:あれ? これってspeechを修飾している形容詞句なの?

ゆみこ先生:副詞句でいいのよ。形容詞句で考えても同じことを表しているのだから、どちらでもいいでしょう。

ラッコちゃん:ああ、びっくりした。

ゆみこ先生:和訳は「ある日、英語の授業で英語教師の佐藤先生が皆にクラス用のスピーチを書くように言いました」です。

ラッコちゃん:まだ2文目だけど、ずいぶん解説が長いんじゃない?

ゆみこ先生:そうね… これは、何回かに分ける必要があるかも…。

              とにかく先に行きましょう。では、次の文です。

Kota wanted to start writing his speech, but he didn’t know what he should talk about.

ラッコちゃん:この文も、さり気に長いね。

{Kota wanted to start  writing his speech}, but {he didn’t  know what he should

               S     ③ O O ┯ a O   +  S  aux ad→ ③ O  n  S   aux

               talk about}.

               ① ←adp

              Kota wanted to start writing his speechhe didn’t know what he should talk aboutを等位接続詞のbutが繋いでいます。

              what he should talk aboutknowの目的語になる名詞節です。

ゆみこ先生:OK

              じゃあ、用語の解説から。

              butの下の+は等位接続詞を表します。どれとどれが結ばれているかは{ }で示してあります。

              auxは助動詞です。

              adは副詞です。

              [ ]の括弧は名詞節を表します。

              新しい記号はそんなところかな。

              ここは、what he should talk aboutが難しかったかしら?

ラッコちゃん:そうだね。

              これってhe should talk about somethingが元だよね。

                  S    aux  ① ← adp  n

そこからsomethingを疑問詞のwhatに変えて、whatを先に出したんだよね。

ゆみこ先生:そうよ。だからwhataboutが離れているし、順番も逆だから分かりにくいのよね。

              前半のto startto不定詞で名詞(目的語)と動詞の③の働きがあることや、writingが動名詞で同じく名詞(目的語)と動詞③の働きがあることは、すぐに分かったのかしら?

ラッコちゃん:こっちは途中に紛らわしい単語がないからすんなり分かった。

ゆみこ先生:和訳は「コウタはスピーチを書き始めたかったのですが、何について書けばいいのか分かりませんでした」です。

ラッコちゃん:今日はこの辺りで終わろうよ。

ゆみこ先生:そうね。ちょうど1段落終わったので、ここまでにしましょう。

              この構文解析のやり方は薬袋義郎先生の『英語リーディング教本』を参考にしています。ぜひ『英語リーディング教本』も読んで下さいね。

              では、次回の埼玉県立高校の入試問題の英語第3問の解説、2段落目でお会いしましょう。

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