続ける技術パート1

続ける技術パート1

 

あきら先生:当塾の特徴の一つである続ける技術について解説していこうと思います。

ラッコちゃん:パチパチ 待ってました。

あきら先生:続けるコツは色々あるんですが、今回は罪悪感を手放すことから解説しましょう。

ラッコちゃん:罪悪感? 続けるための技術じゃないの? なんか宗教っていうかスピリチャル??

あきら先生:そう思われてしまうかもしれませんが、でも一番続けなくさせている原因って何だと思います?

ラッコちゃん:なんだろう? やる気がなくなる?

あきら先生:やる気、つまりモチベーションが続かないからですか?

ラッコちゃん:そうだと思う。

あきら先生:やろうと思ったこと、このサイトを見に来てくれる人だと勉強を続けたい人が多いと思うんだけど…

ラッコちゃん:そうだね。ボクも勉強、特に英語の勉強を続けたいよ。

あきら先生:突然だけど、英語の勉強は嫌いなの?

ラッコちゃん:嫌い? 改めて尋ねられると悩むけど、思ったように勉強が進まないと嫌な気持ちにはなるよ。

あきら先生:最初から? 英語を勉強した始めの日は?

ラッコちゃん:最初? よく覚えていないけど中学校で勉強始めた時は、別に嫌いじゃなかったと思う。いつか英語で外人とペラペラしゃべりたいとか思ってた気がする。

あきら先生:そうすると、最初は期待に胸膨らまして勉強していたわけだから嫌いだったわけでじゃないよね。

ラッコちゃん:まあ、そういうことになるかな…

あきら先生:嫌いじゃないのに続けられないっておかしくないか? 

自分の好きな食べ物をある時から食べられないってなることあるかい?

ラッコちゃん:食べ過ぎて嫌いになったものはあるけど… 基本的にはないよ。

あきら先生:じゃあ、勉強だって続けてもいいじゃない。嫌いなわけじゃないんだし…

ラッコちゃん:それはそうだけど… なんかやる気が落ちるんだよ…

あきら先生:だから、その原因は心にあるからなんだよ。

ラッコちゃん:心?

あきら先生:そう。元々嫌いだったら続けるのはしんどいよね。

英語を勉強してもそれによって何も得られそうになければ、やりたくない気持ちになって当然。

              でも、英語に興味があるし、英語を話せるようになったら海外旅行に行きたいとか、洋書を読みたいとか映画を字幕なしで観たいとか、夢があるのに続けられないってことは、やりたい気持ちがあるのに、それを続けさせないような心の問題があるからなんだ。

ラッコちゃん:ふーん。 心の問題って…ボクはうつなの??

あきら先生:いやいや。別に病気ってことじゃないよ。

              誰にでもある心の癖かな…。ただ、問題が大きい人と小さい人の差があるから、勉強を続けられる人と続けられない人がいるんだよ。

ラッコちゃん:じゃあ、ボクは大きいのかな… 

あきら先生:そんなことないと思うよ。

              森沢洋介先生の『瞬間英作文』という本は知っているかい? 

あれは大大大ベストセラーで、ミリオンセラーだけど、『瞬間英作文』を買った人は多いけど、本の通りに瞬間英作できるようになった人は少ない…。

             これは本に問題があるのではなくて、ラッコちゃんと同じでやる気が続かないから挫折してしまった人が多いからなんだ。

ラッコちゃん:ボクも持っているし、やろうとしたけど、途中でやめちゃった。

あきら先生:それはどうしてだい?

ラッコちゃん:何日か続けたけど、一向に英作文できないし…。

              まったくダメってわけじゃないけど、昨日できた英文につっかかると気持ちが萎えるんだよね。

あきら先生:ほら! 気持ちが萎える…つまり、心が原因で続かないってことだろう。

ラッコちゃん:そうだね。思った通りに進まない時にもやる気を出し続けるにはどうしたらいいのかな?

あきら先生:いい質問だね。

              続かない時の心の状態にも気が付いているのはとても素晴らしいことだよ。

ラッコちゃん:先生に訊かれたから分かったようなもんだけどね。 

今まで何で続かないのかなんて考えたこともなかった。ボクは勉強を続けられないように生まれついているんだと思っていたよ。

あきら先生:あははは 生まれつき続けられない人なんていないよ。

              赤ちゃんを観察すると分かるけど、同じことを繰り返すことが大好きさ。

              だいたい根負けするのは、大人のほうだよ。

ラッコちゃん:そっか。 ボクも小さい時は泥団子を綺麗につくることにはまってて毎日毎日作る続けたっけ。

あきら先生:そうだろう。 誰でも続ける素質は持っているんだ。

              じゃあ、どういう心の問題があるのかを解説していこう。

ラッコちゃん:みんな同じなの?

あきら先生:挫折している人の数だけ表面的な原因はあるだろうけど、根本的な原因はひとつだね。

ラッコちゃん:なに?

あきら先生:罪悪感だよ。

ラッコちゃん:罪悪感? ボクなにか悪いことしたって思っているの?

              待ってよ。

確かに勉強しようと思って、サボってネットサーフィンしたりアニメ見たりすると、「ああ、勉強するはずだったのにしなかったな。ボクはダメな奴だな」って思うよ。

              でも、それは勉強しないから罪悪感を持つのであって、罪悪感があるから勉強しないわけじゃないでしょう?

あきら先生:まあ、普通はそう思うよな。

ラッコちゃん:違うの?

あきら先生:実は、反対なんだ。

              罪悪感があるから勉強しない…というかできないんだ。

ラッコちゃん:えええええ!! 

              どうなってるの?

あきら先生:落ち着いて、ラッコちゃん。

              順番に説明するよ。

ラッコちゃん:はい。

あきら先生:生まれたての赤ちゃんは、罪悪感を持っていない。もしかしたら前世からの罪悪感を持っている赤ちゃんもいるかもしれないけど、たいていは持っていない。

              しかし、大きくなるうちに、自分はダメだって思うようになることが多い。

ラッコちゃん:それは、どうして?

あきら先生:周りの人たちが、そう思わせるからだろうね。

ラッコちゃん:どうして周りの人は子供に罪悪感を持たせるの?

あきら先生:大人たちは罪悪感を持っている方が言うことを聞くと思うからだろうね。

ラッコちゃん:そうかもね。

気分がむしゃくしゃしている時に弟をぶん殴って、後で悪かったなって思うと、何かおねだりされた時に言うこときいちゃうもんね。

自分は我慢しなくちゃ…みたいな…。

あきら先生;その前に、ぶん殴っちゃダメだけど、まあ、そういうことだ。

              その後、どうなる?

ラッコちゃん:うーん、弟に腹が立つ…そして、また殴る。

あきら先生:そうなんだ。

ラッコちゃんと全く同じパターンではなくても、罪悪感を持つと自分を罰した後、周りの人を罰したくなるんだ。

ラッコちゃん:結局、言うことを聞けるのも一瞬ってこと?

あきら先生:実際、そうだったんでしょう?

ラッコちゃん:うーん、そうだね…

あきら先生:でも、罪悪感を植え付けた大人も責められない。

ラッコちゃん:どうして? それが無ければボクは英語の勉強が続けられたはずなのに…。

あきら先生:大人だって、小さい子供の頃や赤ちゃんの頃があって、その時に周りの大人に同じように罪悪感を持たされて育ったんだから責められないよ。

ラッコちゃん:じゃあ、ずーっと続いているの?

あきら先生:そうだね。

              だから、罪悪感を誰かに取り去ってもらおうとしてもダメだよ。

これは気づいた人が自分でやることができるだけだからね。

ラッコちゃん:気づくのは難しいの?

あきら先生:そんなことないよ。 

ラッコちゃんだって、心を素直に見つめたから弟に対する罪悪感に気が付いたでしょう?

ラッコちゃん:そうだね…。 

でも、先生に尋ねられなかったら、ボクの心の中に罪悪感があったことも忘れていたし…それに、それは過去のことだから今も罪悪感があるのか分からないよ。

あきら先生:そうかもしれないね。でも、心を見つめ続ければ自分はダメだとか、自分に自信がないとか、そういう気持ちがあるのに気づくんじゃないかな。

ラッコちゃん:まあ、あるかもね。

英語の勉強をスタートしてからかなりの月日が経つのにまだ思った通り上達しないから…。それに、他にも自信ないよ。

他の人に抜きんでている何かがあるわけでもないし…。

あきら先生:ほらね、見つめると自分が自分にダメ出ししていることに気づくだろう?

ラッコちゃん:でも、当然じゃないですか!

              だって、勉強できないし、格好も良くないし、性格だって問題あるし…。

              何も問題なければいいけど、問題があるんだからダメ出ししても当然でしょう?

あきら先生:当然ではないよ。

              だからと言って、事実を捻じ曲げて理解しているわけではないよ。

ラッコちゃんが英語のテストで53点なら53点という事実は変わらない。

鼻の穴が平均値よりも大きいのも変わらないだろう。

隙あればサボりたいっていう性格が勤勉になるわけでもない。

ラッコちゃん:それなら、自分にダメ出ししてもいいじゃない。

あきら先生:いや、それとこれは別だよ。

              英語のテストで53点取ったことを悪いことと思っていなければいいんだ。

ラッコちゃん:いやいやいや、100点満点のテストで53点だよ? お母ちゃんに見つかったら怒られるレベルでしょう。

あきら先生:じゃあ、お母さんが53点を褒めたらどうするの?

ラッコちゃん:53点で? 

あきら先生:そう。 

もし、学習障碍児のお母さんだったらテストを座って受けただけで泣くほど喜ぶだろう?

ラッコちゃん:うーん。

あきら先生:それに、その時の英語のテストの平均点が42点だったら?

ラッコちゃん:平均点を知らないお母ちゃんには小言を言われるかもしれないけど、平均点が42点だって言えば、怒られはしないかな…?

あきら先生:53点という事実と53点が悪いととるか良しととるかは別問題なんだ。

ラッコちゃん:じゃあ、ボクは悪くないことでも悪くとっているってこと?

あきら先生:そう。53点は悪いことだって決めているんだ。

ラッコちゃん:えええええ!!! 知らなかった。

あきら先生:そんなもんだよ。 

ほとんどの人は善悪の判断を無意識にしている。

              そして、自分に対して悪という判断を下しているんだ。

ラッコちゃん:自分でやっているんだ。信じられないけど…。

              でも、53点のテストはお母ちゃんが怒るからダメな点数だって思うんだから、お母ちゃんのせい?

あきら先生:お母さんもダメ出しに一役買っているけど、ラッコちゃんが53点はダメだって信じなければ、怒られても関係ないよ。

ラッコちゃん:僕が信じる?

あきら先生:そう。

            53点が良いか悪いか決めるのは自分しかできない。

              AKBで誰が一番かわいいとか話してて、親友と意見が合わない時もあるだろう?

ラッコちゃん:ありますね…

あきら先生:仲の良い友人でもラッコちゃんの信念を変えられないからだろう?

              そうでなければ、親友の推しをラッコちゃんも推すことになるだろう?

ラッコちゃん:いや、あいつの推しは推せないな…

あきら先生:ふふふ。AKBだけでなく53点の評価も自分で決めているんだ。

ラッコちゃん:そうなのか…

あきら先生:じゃあ、自分で決めたってことは分かってもらったところで、どうして自分にダメ出ししていると勉強ができないかを解説するよ。

ラッコちゃん:うん。

あきら先生:ところで、ダメな奴が目の前にいたらどうする?

ラッコちゃん:ダメな奴? どんな風にダメなの?

あきら先生:そうだな… ダイエットするって決めたのに、ケーキ食べてるやつでどうだろう。

ラッコちゃん:それは、当然注意するでしょう。「ケーキ食べたら太るから食べない方がいいよ」って言う。

あきら先生:それでも言うこと聞かないでケーキ食べてたらどうする?

ラッコちゃん:今度は注意よりも怒り口調になるかな… 「ケーキ食うな!」って感じだね。

あきら先生:そんなラッコちゃんの再三再四の注意も無視してケーキ食べていたらどうする?

ラッコちゃん:そいつの元を去る。

あきら先生:そうしたいけど、そうできない人だったとしたら?

ラッコちゃん:えー どうするだろう? ケーキ食べたら明日の昼ご飯抜きとかしちゃうかな?

あきら先生:罰を与えるってことだね?

ラッコちゃん:そうだね。逆にケーキを我慢できたらお昼に卵をつけちゃうよ。

あきら先生:なるほど… 賞罰でコントロールだね。

ラッコちゃん:だって言っても聞かないなら、そうなるよね。

あきら先生:まあね。でも、それを自分にもやっているんだよ。

ラッコちゃん:自分に??

あきら先生:そう。勉強しない時、最初は明日からやろうって考えるでしょう? 

まだ、注意の段階だよね。それでも勉強しないとどうなる?

ラッコちゃん:俺はダメだって考える。

あきら先生:ダメな奴には賞罰だったよね。そして、ダメな自分には罰を与えるだろう?

ラッコちゃん:罰って何だ?

あきら先生:さっきのダイエットをしたい人への最大の罰は何だと思う?

ラッコちゃん:ケーキをあげない。いや、違うな。

ケーキ食べなければ痩せるから、それは願っている事か…

あきら先生:そう。そうすると、その反対を考えるんだ。

ラッコちゃん:ダイエットしたい人にダイエットをさせないってこと?

あきら先生:なかなか勘が鋭いね。そうだよ。そうすると?

ラッコちゃん:ま、まさか… ケーキを食べさせること?

あきら先生:そう。そうなんだ。

ラッコちゃん:ええええ!

あきら先生:じゃあ、勉強したい人への罰は何でしょう?

ラッコちゃん:まさか、勉強させないこと?

あきら先生:絶好調だね。その通り!

ラッコちゃん:えええ! じゃあ、勉強しない自分を罰するために勉強させないように自分でしているっていうの?

あきら先生:すぐには認められないと思うけど、答えはイエスだよ。

ラッコちゃん:なんか頭がこんがらがってきた。

あきら先生:ワンネスって言葉を聞いたことあるかい?

ラッコちゃん:スピリチャル用語でしょ? 今の話に関係あるの?

あきら先生:あるよ。

よく他人に優しく自分に厳しくって言うけど、人間は自分にも他人にも優しくするか、自分にも他人にも厳しくするかのどちらかしかできないんだ。

ラッコちゃん:そうかな…

あきら先生:よーーーーく観察すると、それが分かるよ。一見したくらいでは分からない場合もあるけどね。

ラッコちゃん:そんなもんなのかな?

あきら先生:そんなもんだよ。

だから、他人を罰する気があるなら自分も罰する人になっているはずなんだ。

だから、自分に甘いから勉強しないんじゃない。自分に厳しすぎて勉強しないようにしているんだ。

ラッコちゃん:厳しい? ボクが? 怠け者の、このボクが?

あきら先生:そう。厳しすぎるんだよ。

ラッコちゃん:すぐには納得できないんだけど…

あきら先生:ま、そんなもんでしょう。自分のことは観察しにくければ周りの人を観察するといいよ。

ラッコちゃん:周り?

あきら先生:そう。勉強を続ける人と続けられない人。

良いスタイルをキープしている人とダイエットを年がら年中している人。二人や三人いるだろう?

ラッコちゃん:まあね。二人や三人どころじゃない数いますよ。

あきら先生:続けられない人たちは決してチャランポランな人じゃなくて、真面目な人が多いだろう? 

ラッコちゃん:そうだね… 言われてみると、そうかもしれない…

あきら先生:そして、自分にも他人にも厳しい。

ラッコちゃん:そう言えば、他人や今の環境についての不満を言うことが多いかな… ボクも含めてだけどね…

あきら先生:それくらい自分に厳しいんだよね。

ラッコちゃん:じゃあ、自分に優しくしたら勉強を続けられるってこと?

あきら先生:そうだよ。

ラッコちゃん:そんなことで続けられるの? 信じられない!

あきら先生:でも、何でも継続する人は自分にも他人にも優しいだろう?

ラッコちゃん:優しい…かどうかは分からないけど、マイペースだよね。

なんか失敗しても、気にしてないみたいだし… 他人の失敗もフォロー入れるってよりは、スルーする?

あきら先生:失敗だ!どうにかしなきゃって気持ちが少ないんだろう。

ラッコちゃん:それはあるかも。失敗しても次に気を付ければいいやって思っているんだろうね。

あきら先生:それに比べて続けるのが苦手な人は、失敗したらそこに留まるだろう?つまり、罰し続けるってこと。

ラッコちゃん:認めたくないけど、少なくともボクには当てはまるよ。

あきら先生:だったら、自分に優しくなるように努力してみてもいいんじゃない?

ラッコちゃん:お金もかからないしね。

あきら先生:そうそう。

決意するだけだから一銭もかからないよ。

ラッコちゃん:はー 先生の言う通り心が問題で勉強が続かないなんて、驚きだな。

あきら先生:もちろん、本当に時間がない人もいるし、身体に問題がある場合もあるよ。

でも、教えてきて感じるのは、心の問題が継続力を止めているケースが圧倒的に多いってことだね。

実際、時間がない人は、時間がある環境に変われば勉強できるからね。

ラッコちゃん:そうだろうね。

あきら先生:納得して頂けたところで今回は終了です。

次回は今に集中できなくて勉強できない場合について解説するよ。

ラッコちゃん:はーい。次回もよろしくお願いします。

2019 5月に英文解釈教室入門講座を行います。

ゴールデンウイーク特別講座 通常3日間のコースを2日間で行います

第一回 5月4日 10:00~15:00

第二回 5月5日 10:00~15:00

途中で昼食休憩を一時間ほど取ります。

2回で全ての解析を終了させる予定ではありません。2回目終了後、全文の解析例をお渡しいたします。

詳しくはこちらから

 

 

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です